2008俳句・川柳・短歌コンテスト (2008 Haiku, Senryu, Tanka Contests)
コロンビア大学日本語三年生の学生たちが作った俳句、川柳、短歌です。
日本、米国、中国、韓国、オーストラリア、ドイツ、ハンガリーなどから延べ150名の方に投票していただきました。有難うございました。ぜひまた来年もお願いします。
コロンビア大学 佐藤慎司 畠山 衛
| 雨の中 菖蒲の花 だけ笑う ホユン・エスター・チョー (31票) |
| 雪が降る 静かにとんで カラス一羽 ミア・ルイス (25票) |
| ポケットに 入れたチョコレートもう解けた リザ・クラウ (24 票) |
| 雪を見て 鳥はみんなで 南行く ハリソン・シュー (24 票) |
| 靴下は 羊毛じゃない 季節感 シエラ・ソレイ (22 票) |
| 夕立で 彼女の思い 一瞬だ キム・セジュン (21 票) |
| 道なりに 蛍の涙 聴こえない ジョー ・エラクア (20 票) |
| 春になる 満月になる 気をつけて ジョン・マイヤーズ (18 票) |
| 赤とんぼ 私パドルに 座ってる スー・アンドリュース (14 票) |
| 無限の浦 見渡れば波 千鳥鳴く クリフォルド・リュー (13 票) |
| 夏の夜 海に泳いで 船が来る ダニエル・クアドロス (11 票) |
| 松の葉が 風で震えて 誰も寝る エドワード・ゴンザレス (8 票) |
| 俄雪 一人で歩き 星の多い ウェイリン・ウー (4 票) |
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| お花見で 零れ落ちてる 花、ビール... ジョー・エラクア (33 票) |
| また会おう 消えた花びら 待ってるよ ドンユ・ワン (31 票) |
| 起きたから 賞品として コーヒーだ リザ・クラウ (31 票) |
| 月曜朝 コーヒーほしい 時間ない スー・アンドリュース (31 票) |
| 春が来た、中間試験、目が回る パトリシア・スラッタリー (28 票) |
| 目にすると 心も空の ビンの底 シエラ・ソレイ (25 票) |
| 期末試験 いつもどうする 今も知らん ホユン・エスター・チョー (19 票) |
| 宿題は 難しすぎて しょうがない エドワード・ゴンザレス (16 票) |
| 忙しい 時間なくて 電話鳴る ダニエル・クアドロス (15 票) |
| わるいもの 食べたらくさい 口がある ジョン・マイヤーズ (7 票) |
| 六月日 汗ばむシャワーを 浴びたみたい ウェイリン・ウー (6 票) |
| 卵らの よいお母さん 兎ちゃん ミア・ルイス (4 票) |
| 暗しき場 にて恋人に あふ坂や クリフォルド・リュー (3 票) |
| 勉強する べきだけど 時がたくさん ハリソン・シュー (1 票) |
3. 短歌の部
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| どうなるか どうすればいい よく知らず 愛と死ばかり 確実なこと シエラ・ソレイ (22 票) |
| お弁当 中のメーモー 母思い 心優しさ おいしくいただく ホユン・エスター・チョー (20 票) |
| 同じ夢 愛の女神が 見付けたが、 時空を止めて キスで殺した ジョー ・エラクア (15 票) |
| 衣着て この世を逃げば 水に濡る 恋しのぶぐさ 都へなびく クリフォルド・リュー (14 票) |
| 問題は 世界で人が 人生も 自由もあって 愛なし不全 エドワード・ゴンザレス (13 票) |
| 五七五は 俳句の形 短歌なら もっと長くて 難しいんだ ハリソン・シュー (11 票) |
| どこ行った、最愛の友、大花野、 月下に待てる、あなたを慕う パトリシア・スラッタリー (11 票) |
| 友達と 火に近くにや 酒を飲む 話を聞いて 嘘かもしれない ダニエル・クアドロス (9 票) |
| いい短歌 昨夜書いたが もう消えた 朝起きる となかった リザ・クラウ (8 票) |
| いい天気 花とさくらや かえるの家 夜になるとき ひどい音ある ジョン・マイヤーズ (5 票) |
| 飛行ため 服を詰めると 朝早く 出るが家族に 別れたくない ウェイリン・ウー (4 票) |
| くんぜんな 年少者 道でたわむれていて 年明ける スー・アンドリュース (3 票) |
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-毎年楽しみにしています。 日本語が母語でない学生が、ことばの奥行きやリズムを考えながら書くことはきっとむずかしいでしょうね。 でも一生懸命考えて作っているのがよくわかります。
-どの作品も、学生さん一人一人の個性がうかがえる作品ばかりで、おもわずにんまりしたり、納得したりしながら読ませていただきました。これからも日本語のリズムを楽しみながら勉強なさってください。
-毎年、学生の創造力には圧倒されます。勉強が大変だという句と恋愛の句が多いのが、学生っぽいと思いました。
-いつも「あ!来た!」と読むのを楽しみにしています。うちの学生にも宣伝しておきます。
-日本語を駆使しての俳句・短歌・川柳、楽しく拝読。 この俳句にも川柳に近いもの、川柳にも俳句では?というのもあり、俳句と川柳の差は微妙だという感想を持ちました。教師としては、余韻を残すための文末は難しいと改めて思いました。もちろん母語話者にとっても難しいのだと思います。
-力作揃いで全部に投票したくなりました。
-作者の意図とは違う(異なる)読み方をしたかもしれませんが、どの作品も情景や心象風景がすんなりと心に浮かんできました。すばらしい作品の群れですね。
-素晴らしい作品をどうもありがとうございます。 どれも全てよかったのですが、今の私の心境にあったものを3つづつ選ばせていただきました。 学生の綺麗な心が作品となり表れて、心が癒されました。 おもしろおかしく可愛く書かれている作品には、おなかを抱えて笑わせられました。 本当に素晴らしい作品を見せてくださってありがとうございます。
-心のゆれや動きを言葉にするのが俳句や短歌だと思います。心の中をさがしてみるとさらにいいものになるのでは・・。楽しみにしています。
-読んでいて場景がイメージできたものを選びました。やはり季節感のある作品は読んでいて楽しいです。
-みなさんの努力の跡が見られる作品ばかりでした。もう少しテーマ性が濃くあればいいなと思いました。また余韻を残す表現や、想像力が刺激される表現がもう少しあればとも思いました。
-とても上手で、感動しました。 短歌は3つだけを選ぶのに苦労しました。
-私も中国の大学で日本語を教えています。やはり3年生の後半で俳句・短歌を作らせますが、コンテストにすると楽しそうですね。賞品はなんでしょうか。
-みなさん、とても面白い作品を作られていますね! オリジナリティを感じさせられるもの・・・を評価基準にし、選ばせていただきました。 これからもこういった活動をどんどん続けていき、そして是非また私たちに発信してください! 楽しみにしています。
-初めて拝見、楽しく拝読しました。俳句3句いずれも自然描写がそのまま伝わりました。川柳の部「目にすると 心も空のビンの底」含蓄ある 川柳ですね。短歌の部、「ふあふあ〜」の句は正確な描写とともにつかまえどころのない思いが伝わります。 当方、ボランティアとして日本語を教えています。今年、俳句と短歌を指導して喜んでもらいました。
-皆さんの作品は日本人が日本語を考えさせられるいい刺激になりますね、とっても秀作ぞろいです。
-日本人でもあまり使わない単語を知っていて素晴らしいなと思いました。これからも頑張ってください!
-毎回、「どうやってこんな日本語表現を生み出してるんだろう?」と不思議に思ってます。 以前、テレビである外国人コメンテーターが、「日本人は小さなもので世界を表すのがうまい。俳句とか坪庭、石庭とかね。現代にも、その精神は世界最小・高品質の電気/子機器に表れている」とかなんとか言ってましたけど、ここの作品を見ると、決して日本人だけの特技ってわけじゃないんだなぁと思いました。 これからも楽しみにしています!
-日本語三年生にしたら、じょうずですね。わたしは俳句をやっておりまして、つい2年前まで日本語を教えておりましたので、文法や俳句のきまりごとに、厳しくなりますが、それはさておき、日本語を楽しく勉強して いらっしゃるのに乾杯。若者らしい、学生らしい内容、表現はユニークですね。生きた日本語を学ぶいい手段の一つです。これからも、がんばって、 楽しく日本語を勉強してください。
-難しい言葉を使ったものよりも、平易な言葉で簡潔に表現した句の方に、気持ちがよく伝わる面白いものが多かったように思います。楽しく拝見しました。
-文字数が決まっている俳句や短歌は日本人である私でもうまく作るのはとても難しいのですが、力作ぞろいで驚きました。ちなみに、私がよいと思って投票したものは、詩の中(単語間)にひとつの流れがある作品、季節感があって言葉からその情景が目の前に見えるような作品、ストーリー性があるものが中心となっていると思います。
-とても良い作品がたくさんできましたね! 優秀な学生さんたちですね。 楽しく読ませていただきました。 どうもありがとう!
-俳句・川柳・短歌、どの作品も日本語を学習して表現できる喜びが感じ取れてうれしいです。短い詩の形ですから、「目のつけどころ」が勝負です。何かにオヤ?と感じたり、アッと驚いたときをうまくとらえるといい作品になります。毎日1句、1首をかならず作って記録しておくことを勧めます。365句、365首の中に傑作はかならず30はあるでしょう。
-Good job, everything was funny and constructed well.
-難しいけれど楽しんでつくっている、そんなクラスかなーと想像しました。 ことわざをつくろう!なんてのも これまた学習者さんを悩ませそうですがいかがでしょうか(笑)
-とてもおもしろい企画ですね。HPで投票だなんて思いもつきませんでした。学生さんたちもどうなるか心待ちにしているんでしょうね。とてもおもしろくて、選ぶのが難しかったです。が、やはり川柳が一番面白いですね。 結果の連絡楽しみに待っております。
-同じ環境(アメリカ)にいないので、私の感覚でわかるものから選びました。 でも、きっと解説があったらよくわかるものもあるのでしょうね。選者がどこに住んでいるかで選ばれる作品も変わってくるのでしょうね。楽しい作品をどうもありがとう。
-作者の意味するところが分かるというのが基本だと思います。そこまで行くようにもう少し支援が必要なのではないかと感じました。
-今年もとても楽しく拝見しました。 「語呂」が良い、日本語として自然な言い回しである、を優先ポイントに投票してみました。 皆さん今後とも創作がんばってください!
-どれも上手でした。
-英文から訳したのか、直接日本語で創作されたのか不明ですが、後者であれば、難しい意味の漢字も使用して日本語の実力は素晴らしいと思いました。詩としての表現を学んで更に磨いてください。3部門の中で、俳句が良かったと思います。
-まるでNHKラジオで放送している投稿番組「ケータイ短歌」に出て来る歌のようです。言葉の上に直接心情を表した少し露骨な歌よりも、一歩踏みとどまって言語表現の内に気持ちをにおわせた歌の方がおもむきがあって好ましく思えました。
ご協力有難うございました。
佐藤慎司 畠山 衛
Columbia University Japanese Language Program