スイカの力(ちから) (キャサリン・リー)

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 昔々、あるところにスイカの国という国がありました。スイカ国の人々は皆スイカみたいな家に住んでいて、スイカを売って生活をしていました。国の中に、いつもスイカを両手に持ってスイカだけ食べていた猫がいました。この猫は頭も体も丸いので、「丸ちゃん」と呼ばれていました。毎日、丸ちゃんは外でスイカを取って、食べたり遊んだりして楽しい生活を過ごしていました。
 しかし、そんな生活は長い時間続きませんでした。